現場REPORT

ON-SITE REPORT
2021/2/22

広告とは~時代と広告~

貴堂 春菜「全力投球!毎日元旦!」

こんにちは!

モアのスタイリストアシスタント貴堂です。

前回、時代とアート、アートと広告の関係性について
お話ししましたがそちらに続いて
今回は実践的に
広告より時代背景を読み取っていきたいと思います。

 

 

今回の例はこちら

かつて三種の神器ともいわれた
洗濯機です。

 

こちらに1967年と2015年の洗濯機の広告がございます。

ゼネラルとHITACHI
会社と時代は違えど同じ“ナイアガラ”というフレーズを用いていますね。
早速、写真を見ながら比較していきましょう。

HITACHIカタログ
HITACHIカタログ2015-秋
ゼネラル1960年代広告
Twitterより

 

 

1967年ゼネラルの方は

服装
男女ともにかっちりとした服装に靴まで履いています。
背景
真っ青な床
青空とナイヤガラの滝のような大きな滝

 

 

2015年HITACHIの方は

服装
カジュアルな休日のような服装に裸足
背景
薄めの色のフローリング
植物の葉が一か所から大きく広がっている

 

以上が私の目によく留まった点です。
(今回は文字は含みません)
ではポイントごとに見てみましょう。

 

まず1967年ゼネラルの服装については
結婚など大きな節目に買うようなものだったのではないでしょうか
当時は現代のように10年ほどで買い換えて使うような代物ではなく
長く長く使う高価な買い物だった
だからこのように男女が仲睦まじく向かい合い
まるでディナーにでも行くような恰好をしている。
それぐらい気合を入れた買い物だった。
そんな風にとらえることができます。

 

それに比べ
2015年のHITACHIの服装は
カジュアルな休日のような服装に裸足で
私たちが当たり前のように洗濯機を使う日常
ナチュラルに連想できますよね。
特別視することなく当たり前のように力を抜いて使うもの
そんな風に感じます。

 

 

1967年のゼネラルと2015年のHITACHIの服装の違いで
日常に洗濯機というものがどれだけ人の暮らしに馴染んでいるのか
という時代背景がとても分かり安いかと思います。

 

 

そしてお次は背景です。

1967年のゼネラルは真っ青な床にナイアガラの滝のような大きな滝
と青空が広がっているのが印象的です。
真っ青な青は水を表現し
ナイヤガラの滝を背景にした理由は、
きっと今ほど情報が流通した社会ではなく
ナイヤガラといわれてすんなり想像つく方
見たことのある方が少なかったので
連想しやすいように
背景に大きくナイヤガラの滝を載せているのではないでしょうか。

 

それに比べ
2015年のHITACHIは薄いフローリングに一か所から大きく広がっている植物の葉になっています。
フローリングは実際の家のフローリングを連想させます。
ですがこの背景はどうでしょうかなぜこの植物なのでしょう。

ポイントはここです
一か所から大きく広がっている植物
逆に考えるとここまで広がった植物を近くで映すと
まるで吸い込まれるように一か所に集まっているように見えます。
ナイアガラの滝とは形は違えど
葉の印影で吸い込まれるように落ちているように見える。
下に落ちていく滝の水を連想させたかったのではないでしょうか。

 

なるほど~そう思っていただけた方もいたかもしれませんがそれだけではありません

 

ここからが大切です

 

実は2015年のHITACHIだからこそこの背景を使えたんです。

 

なぜでしょう
1967年のゼネラルにこの背景を使ってもいいじゃないか
もちろんいいと思います。

が、しかし1967年当時、現代のように誰でもスマホでナイアガラの滝の写真を見れたか
そんなわけありませんよね、きっと見たことも想像もうつかない人もたくさんいたと思います。

今でこそなんでもスマホで調べれば見れて知れる時代ですが
当時の人たちのナイヤガラの滝の知名度は今より低いはずです。
その時代にこれはナイヤガラを表現してるといっても
はあ、、、とぽかんとされてしまうんですね。

 

つまり2015年のHITACHIがこのような背景の表現方法を使ったのは
みんながナイヤガラの滝の想像をするのが、文明の進化でたやすい時代だったから使えたのです。

 

逆に言ってしまえば1967年のゼネラルは
その知名度の低いことをわかってたからこそナイアガラの滝を背景にしているんです。

 

その時代の人々に合わせたマーケティングを行っているのがよくわかります。

以上のことから
洗濯機一つにしても
時代が変われば表現が変わる。
その時々に合わない広告は人の心に響きにくい
そういったことがとてもわかりますね。

 

今回はこのように
広告から時代背景を読み取ってみましたが
新しい発見や表現のとらえ方など
人それぞれ考え、とらえることができて
とっても楽しく考察させていただきました。!

 

また機会があればほかのジャンルも考察していきたいと思います!

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!

また次の記事でお会いしましょう!!

 

ファッションで何かを伝えられるスタイリストになるまで…!

この記事を書いた人
貴堂 春菜 PROFILE

上田安子服飾専門学校を卒業後、2019年にMOREへ入社。日々必死に学び・働いて、いつかは仕事はもちろん何より演者さんが過ごしやすい環境を作り出せる一流のスタイリストを目指し、日々邁進中。先読み力はピカイチな体育会系のおしゃれファイター。機転が利き、行動力抜群のスタイリングアシスタント。

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