モアを創立当初から支え続け、ヘアメイクだけでなく、スタイリスト、フラワー事業、ブライダル事業、眉事業、などをMOREの数々の事業の重要なポジションを歴任。今までの経験を生かし、常に前向きなMOREメンバーと一緒に関西の美容・ファッション業界を大阪から発信し、盛り上げて行くことを使命としている。おしとやかな雰囲気の美魔女スタイリスト。
フィッティングで時間をロスする理由|現場でよくある見落とし
フィッティングで止まる現場、意外と多いです
撮影現場で、予定していたスケジュールがじわじわと押していく……。
その原因として非常によくあるのが、
**「フィッティングに想定以上の時間がかかってしまうケース」**です。
もちろん、
どの現場でも事前にサイズ確認や衣装合わせ(フィッティング)は行われているはずです。
しかし、実際には以下のような“予期せぬズレ”が必ずと言っていいほど発生します。
- モデルの当日のコンディション(むくみなど)
- コンポジット(プロフィール)とのわずかなサイズ差
- 実際に着用したときの、カメラを通したシルエットの違い
こうした現場での微調整が必要になり、気づけばシャッター音が止まり、撮影の流れが停滞してしまうのです。
よくある「小さな調整」の積み重なり
フィッティングで時間がかかる原因は、決して大きなミスではありません。
実は、ごく「小さな調整」の積み重なりなのです。
たとえば、
- パンツの丈感を数センチ直す
- ウエストのシルエットをピンで整える
- 梱包時のシワをもう一度スチームで取る
- アクセサリーのバランスをミリ単位で調整する
一つひとつは「数分」の作業かもしれません。しかし、
これが毎カット、すべての衣装で続くと、1日を通したタイムロスは膨大なものになります。
その場対応が増えると、現場の「呼吸」は止まる
問題は、こうした調整がすべて、撮影の手を止めて行う
**「その場対応(直列作業)」**になっていることです。
- カット撮影が終わってから、次の衣装の調整を始める
- フィッティングと、次の衣装のアイロンがけが同時にできない
この状態では、 撮影 → 待ち(調整) → 撮影 → 待ち(調整)…… という流れになり、
現場全体の心地よいテンポ(呼吸)がどうしても生まれません。
スムーズな現場は「調整を前倒し」している
一方で、フィッティングが驚くほどスムーズな現場もあります。そこでは何が違うのでしょうか。
それは、調整のやり方( How )とタイミングです。
- いま撮影している最中に、次の衣装の最終チェックを終える
- 撮影の裏側で、すでに次のモデルのフィッティング調整が進んでいる
- 「完璧に仕上がった状態」で、モデルをカメラの前に送り出す
つまり、調整がすべて前倒しで進んでいるため、
カメラマンはシャッターを切ることに、モデルはポージングに集中できるのです。
ポイントは「調整を誰がやるか」です
ここで最も重要なのは、具体的な調整テクニックよりも**「人の動き(役割分担)」**です。
スタイリストが一人で、
- クオリティの「判断」
- モデルへの「フィッティング」
- シワ取りやピン打ちなどの「物理的な調整」
これらすべてを同時にやろうとすれば、物理的に手が足りなくなり、
どれかが疎かになるか、時間がかかるのは当然です。
アシスタントがいると、現場はどう変わるか
そこで不可欠になるのが、優秀な**「アシスタント」の存在**です。
アシスタントがいることで、スタイリストが決めた「正解(クオリティ)」に向けて、
裏側の動きがスムーズに回り始めます。
- 次の衣装のフィッティング準備(スチームがけ、靴の用意)
- スタイリストの指示に基づく、スピーディーなサイズ調整や直し対応
- 着替えの動線整理と、モデルのケア
この二人三脚体制によって、
- フィッティングで撮影が止まらない
- 現場全体のテンポが良くなり、巻き(進行)が生まれる
- 結果、クリエイティブな判断をする「余裕」が現場に生まれる
という好循環が生まれます。
フィッティングは「体制」で変わります
フィッティングの時間ロスは、スタイリストのスキルや事前準備の不足ではなく、
「現場での微調整をどう回すか」という体制の問題です。
どれほど完璧に事前準備をしても、現場での微調整は絶対に発生します。
だからこそ、その調整を、全体の流れを止めずに前倒しで回せる「体制」が重要なのです。
もし、毎回フィッティングで少しずつ時間が押していると感じるなら、
それは見直す絶好のチャンスです。 スタイリスト1人の「気合」に頼るのではなく、
適切な体制を整えるだけで、撮影の流れは劇的に変わります。
株式会社モアでは、撮影内容や現場規模に合わせて
最適な人員構成をご案内いたします。
まずはご相談ベースでも問題ございません。


