現場REPORT

ON-SITE REPORT
2025/12/8

素材の違い《ウール編》【ふぁっしょん録】VOL.65

宮 彩花「流されない正統派」

『素材の違い《ウール編》』と題し、ウールのメリットとデメリットを詳しくご紹介します✨

 

【ウール】

ウールの画像
アパレル資材研究所「&CROP」参照

ウールとは、羊の毛(=羊毛)を原料とする動物繊維のこと
保温性が高く、冬の衣類やニット、コートなどに広く使われている素材

 

〈メリット〉
①保温性が高い
ウールは1本1本の繊維にクリンプ(縮れ)と呼ばれるカールがあり、この縮れがスプリングのように絡み合い、生地の中に大量の空気層を作るため、空気は熱を逃がしにくいので体温が外に逃げにくく、暖かさが長く続きます

② 吸湿性・放湿性が高い
ウールは前回紹介した綿やポリエステルよりも湿気をよく吸い、吸った湿気を繊維が内部に取り込み、ゆっくりと外に逃がすことができます!
ウールは暖かいけれど蒸れないという冬に理想的な素材です◎

③シワになりにくい
ウール繊維は“バネ”のように元に戻る力が強く形が戻りやすいため、シワが残りにくい
そのため、コートやスーツに使われることが多いです!

 

〈デメリット〉
① 縮みやすい
ウールの表面にはスケール(うろこ)は水と摩擦と熱が加わると立ち上がり、繊維同士が絡み合って縮み、フェルト化が起きてしまいます。
洗濯機で普通に洗うと大きく縮む原因になります💧

②チクチク感が出やすい
ウールの太さが太いほど肌触りが固くなり、安価なウールやミックス糸はチクチクしやすいのが特徴です。
※メリノウール(細い繊維)はチクチクしにくい。

③虫に食われやすい
動物繊維は衣類害虫が好む素材のため、防虫カバーや防虫剤が必須

 

【季節との相性】
春🌸→〇
メリノウール(細い繊維)や薄手のウール◎
朝晩は冷えるけど昼は暖かい日は温度調節できるウールが適しています!
厚手のウールやモコモコニットは暑いため、不向きです。
夏☀️→△
基本的には夏の洋服にはウールはあまり使われないです。
秋🍂→◎
朝夕が涼しくなる季節でウールの保温性が丁度よいです。
蒸れにくいため、秋の残暑にも!
冬❄️→◎◎
コート・ニット・マフラーなど冬の主役素材◎
保温性があり、静電気が起きにくいため、冬に最も相性のよい素材です!

 

今回はウールの素材について詳しくご紹介しました!✨
12月になり寒くなってきましたが、“ウール”のお洋服のメリット・デメリットを理解し、快適な冬を過ごしましょう😌❄️

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この記事を書いた人
宮 彩花 PROFILE

幼い頃から興味があったファッションに携わる仕事がしたい!という夢に向かって高校卒業後は上田安子服飾専門学校に入学。専門学生時代に様々な経験を経てスタイリストになることを決意。そして専門学校卒業後、株式会社モアに入社。「一度始めたことは中途半端で投げ出さず、最後まで諦めずにやり遂げる」をモットーに立派なスタイリストになれるよう精一杯頑張ります。

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